ブックタイトルTET5
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TET5
CMSYで始まるすべてのフォント名に対してtarski.glというグリフリストを適用したいときは、TET_open_document( )で下記のオプションを用います:glyphmapping {{fontname=CMSY* glyphlist=tarski}}1バイトフォントの数値グリフ名を規則で解釈させるPDF文書内のグリフ名はときに、何らかの定義済みのリストから採って来られないで、アルゴリズム的に生成されていることがあります。これはそのPDFを生成したアプリケーションの「機能」かもしれませんし、あるいはプリンタドライバがフォントを別の形式に変換したことによるものかもしれませんが、その過程で元のグリフ名が失われ、G00, G01, G02,…のような規則的な名前に置き換えられていることがあるのです。TETは、普及しているさまざまなアプリケーションやドライバが生成する数値グリフ名を処理するためのグリフ名規則を内蔵しています。ただ、グリフ名が同じであってもそれが別々のエンコーディングに対して生成される場合もあるので、TET_open_document( )でencodinghintオプションを与えて、文書内に現れる規則的なグリフ名が従うべきエンコーディングを指定することもできるようになっています。たとえば文書にロシア語のテキストが入っていることがわかっているのに、PDF内の情報不足でうまくそれが抽出できない場合は、オプションencodinghint= cp1250を与えてキリル文字コードページを指定することができます。こうした数値グリフ名を解釈する内蔵の規則のほかに、自分でカスタムの規則を定義することもできます。それにはTET_open_document( )でglyphmappingオプションにfontname・glyphruleサブオプションを用います。その際には以下の情報を与える必要があります:>その規則を適用するべきフォントの完全名か短縮名(fontnameオプション)>グリフ名の接頭辞、すなわち数値部の前につくキャラクタ列(prefixサブオプション)>数値を解釈する際の基数=10進か16進か(baseサブオプション)>できた数値コードを解釈するべきエンコーディング(encodingサブオプション)たとえばフォントT1, T2, T3,…内のグリフ名がc00, c01, c02,…, cFFで、各グリフ名がWinAnsiキャラクタの16進位置(00,…, FF)にそれぞれ対応していることがわかった(PDFlibFontReporterを利用するなどして)場合には、TET_open_document( )で下記のオプションを用います:glyphmapping {{fontname=T* glyphrule={prefix=c base=hex encoding=winansi} }}外部フォントファイルとシステムフォントPDFがUnicodeマッピングのための充分な情報を持たず、しかもフォントが埋め込まれていないときは、TETがUnicodeマッピングの導出に利用できるフォントデータが追加されるよう設定することもできます。フォントデータはディスク上のTrueTypeかOpenTypeのフォントファイルから来るようにすることもでき、その場合はfontoutlineリソースカテゴリを用いてそのように設定することが可能です。あるいはOS XやWindowsシステム上では、TETはホストオペレーティングシステム上にインストールされたフォントを利用することもできます。こうしたホストフォントを利用させないようにするにはTET_open_document( )でusehostfontsオプションを用います。ディスクファイルをWarnockProフォントのために設定するには下記の呼び出しを行います:TET_set_option("fontoutline {WarnockPro WarnockPro.otf}");120 7章:高度なUnicode処理