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概要

TET5

画像のXMPメタデータPDFでは、XMP形式を用いて、文書全体または文書の一部に対してメタデータを付与しています。XMPとその用途に関して詳しくは右記を参照してください:www.pdflib.com/knowledge-base/xmp-metadata/画像オブジェクトには、PDF文書の中で、XMPメタデータが関連づけられていることがあります。Acrobat XI/DCでは画像XMPの存在を下記のようにチェックできます:>「表示」→「表示切り替え」→「ナビゲーションパネル」→「コンテンツ」をクリック。>ツリー構造内でその画像を見つけ、それを右クリックして「メタデータを表示...」を選択。>その画像がハイライトされ、XMPパネルが現れて、その中に、その選択した画像に対するXMPメタデータが表示されます。XMPメタデータが存在しているときは、TETはデフォルトでは、出力形式JPEG・TIFFの抽出画像について、その中にそれを埋め込みます。この動作は、TET_write_image_file( )・TET_get_image_data( )のkeepxmpオプションで制御することができます。このオプションがfalseに設定されているときは、TETは、画像出力ファイルを生成する際に画像メタデータを無視します。画像のメタデータが入手可能な場合、TETはTETML出力内でその画像にMetadataエレメントを付けます。この動作はtetml={elements={metadata}}画像オプションを用いて制御できます。pCOSクックブック内のimage_metadataトピックでは、画像ファイルを一切生成せずにpCOSインタフェースを用いて画像メタデータを直接抽出する方法を演示しています。画像オブジェクトにXMPを紐付ける通常のPDFの方式をバイパスし、マーク付きコンテンツのプロパティ群に基づく代替方式を用いているXMP画像メタデータに対して、TETは特別なヒューリスティックを実装しています。この造りは基本的にAdobe InDesignによって生成されます。なお、この種の画像XMPは、pCOSを通じては利用可能でなく、TETMLと、抽出された画像ファイルの中でのみ利用可能です。制約場合によっては、抽出された画像の形状がPDFページと異なって見えることがあります:>画像が、水平(上下反転)または垂直に鏡映されて見えることがあります。これは、TETは画像の元のピクセルデータを抽出しており、その画像にそのPDFページ上で何らかの変換が適用されていてもそれを考慮していないということが原因です。>ソフトマスクを別の画像に対して適用することによって実現されているマスク効果は、抽出される画像では表れません。ただし、マスクを別個の画像として抽出することはできます。>インライン画像は抽出されません。すなわちTET_write_image_file( )は-1を返します。インライン画像は稀な種類のPDF画像です。小さなラスタ画像や、Type 3フォントのグリフに対して用いられていることがあります。8.1画像抽出の基本125