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TET5
タ本体には触りません。同一の画像が1つないし複数のページ上で複数回参照されている場合、その対応するIDは同一になります。リソースベースの画像抽出ループこの場合には、アプリケーションは文書内の画像リソースに関心があり、どの画像がどのページで用いられているかはいとわないことになります。複数回(1つないし複数のページ上に)配置されている画像リソースが1回だけ抽出されます。その半面、どのページにも全く配置されていない画像も抽出されます。リソースベースの画像抽出ループは、TETコマンドラインツールではオプション--imageloop resourceで有効にすることができます。APIレベルでのリソースベースの画像抽出のためのコードは、image_resourcesミニサンプル・クックブックトピック内で演示しています。リソースベースの画像抽出ループの詳細(上述のサンプルコードを参照してください):画像リソースを抽出する前に、画像連結が必ず有効になるように、すべてのページが開かれます。画像連結が関係ない場合はこのステップはスキップできます。画像を抽出するためには、その対応する画像IDが必要です。このコードは、0から最大画像IDまでのすべての値を評価します。それは下記のようにクエリされます:n_images = (int) tet.pcos_get_number(doc, "length:images");連結済画像の消費済部分(マルチストリップ画像のストリップなど)をスキップするために、mergetype pCOS擬似オブジェクトを用いて各画像リソースの種別が調べられます。これによって、画像連結処理によって消費された画像部分をスキップすることができます(最終的な連結済画像にのみ関心があるからです)。ひとたび画像IDがわかれば、関数TET_write_image_file( )かTET_get_image_data( )を呼び出せば、前者なら画像データをディスクファイルへ書き出すことができ、後者ならピクセルデータをメモリ内で受け渡すことができます。8.2.3配置画像の視覚情報TET_get_image_info( )を用いると、配置画像の視覚情報を取得することができます。各画像について、image_info構造内で以下の値が得られます(図8.1参照):> x・yフィールドは、画像参照点の座標です。参照点は通常、画像の左下隅です。ただし、ページ上の座標系変換によって参照点が変わることもあります。たとえば、画像が水平反転されていれば、参照点は画像の左上隅になるでしょう。yの値はtopdownページオプションに依存します。> width・heightフィールドは、ページ上の配置画像の物理的寸法に対応します。これらはポイント(すなわち1/72インチ)単位で与えられます。>角度alphaは、ピクセル行の向きを記述します。この角度は範囲-180°< alpha < +180°をとります。角度alphaは、画像をその参照点を中心に回転させます。正立した画像についてはalphaは0°になります。alphaとbetaの値はtopdownページオプションに依存します。>角度betaは、ピクセル列の向きを記述します。これはalphaの垂線に平行です。この角度は範囲-180°< beta < +180°、ただし±90°以外の値をとります。角度betaは画像を斜形化し、beta=180°は画像をx軸で反転します。正立した画像については、betaは範囲-90°< beta < +90°をとります。abs(beta) > 90°なら、その画像はベースラインで反転されています。128 8章:画像抽出