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概要

TET5

8.5画像の色とマスク8.5.1色空間画像の色再現性表6.1に、PDFのさまざまな色空間の概観を示しています。画像についてはすべての色空間に対応しています。TETは画像を抽出する際に、画像品質を下げません:>ラスタ画像がダウンサンプルされることはありません。>画像の色空間は、出力内で温存されます。CMYKからRGBへの変換や、同様の色変換をTETが適用することはありません。ICCプロファイルPDF内の画像は、ICCプロファイルを割り当てられている場合があります。これによって正確な色再現が可能になります。デフォルトではTETは、紐付けられたICCプロファイルを処理し、生成されるTIFFまたはJPEG画像ファイルへそれを埋め込みます。TET_write_image_file( )・TET_get_image_data( )のオプションkeepiccprofile=falseを用いてICCプロファイル埋め込みを無効化することも可能です。これによって画像ファイルのサイズが小さくなりますが、かわりに色の忠実性が犠牲になります。正確な色再現を必要とするワークフローに対してICCプロファイル埋め込みを無効化することは推奨しません。スポットカラーPDF内の画像は、名前付きカラーで着色されている場合があります。通常、名前付きカラーはカスタムスポットカラーを指定するために用いられますが、これと同じしくみを用いてCMYKプロセスカラーの部分集合(シアン・マゼンタチャンネルのみなど)を画像に適用することも可能です。PDF内のSeparation色空間はただ1つの名前付きカラーを保持するのに対し、DeviceN色空間を用いると複数の名前付きカラーを割り当てることができます。Separationカラーには、代替色というものが伴っており、これによって、そのスポットカラーが利用可能でない場合(モニタ上など)でもその色を表現することが可能になっています。たとえば、Company Redという名前のSeparationカラーがある場合に、RGBかCMYKのようなよく知られた色空間における代替表現を持っていれば、Company Redが名前付きカラーとして利用可能でないデバイス上においてもこのスポットカラーを表示できますので有用です。TETは、SeparationまたはDeviceNカラーを持った画像を次のように抽出します:CMYKプロセスカラー名は特定されます:もし名前付きカラーの名前がBlackであれば、それはプロセスカラーとして扱われ、その画像はグレースケール画像として抽出されます。カラー名Cyan・Magenta・Yellowも特定され、その画像はCMYK画像として抽出されます。カスタムスポットカラー名は、すなわちCyan・Magenta・Yellow・Black以外の名前は、文書オプションspotcolorに従ってさまざまな方式で処理できます:> spotcolor=convertの場合(これがデフォルトです)、スポットカラーは、照応する代替色空間へ、可能であれば変換されます。そのような変換が可能でない場合には、この方式はspotcolor=ignore(ただ1つのカスタムスポットカラーに対して)かspotcolor=preserve(複数のカスタムスポットカラーに対して)のように動作します。>オプションspotcolor=ignoreは、spotcolor=convertと同様ですが、ただし、ちょうど1個のカスタムスポットカラーを持った画像はグレースケール画像として抽出され、そのスポットカラー名は失われます。> spotcolor=preserveの場合、スポットカラー名は温存され、画像は、グレースケールまたはCMYK画像に1個ないし複数のスポットカラーチャンネルを加えたものとして抽出されます。これはTIFF出力を必要とします。生成されるTIFFの種類は、Adobe134 8章:画像抽出