ブックタイトルTET5
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TET5
2.2 TETコマンドラインを構築TETコマンドラインの作成にあたっては、以下の規則を守る必要があります。>入力ファイルは、searchpathで指定したすべてのディレクトリ内で検索されます。>オプションによっては短オプション形が利用可能で、長オプション形との混在も可能です。>長オプションは先頭の数文字だけで表すことも可能です。ただしその省略形が一意である場合に限ります。>入力ファイルの暗号化ステータスによっては、テキストを正しく抽出するためにユーザパスワードかマスタパスワードが必要となる場合があります。これは--passwordオプションで与える必要があります。TETはこのパスワードが内容抽出のために充分かどうかを調べ、充分でない場合にはエラーを生成します。TETはコマンドライン全体をまず調べてからファイルの処理を開始します。コマンドライン上どこのオプション内であれエラーが出たならば、ファイルはどれも一切処理されないままとなります。ファイル名空白キャラクタを含むファイル名は、TETのようなコマンドラインツールで用いる際には若干特殊な取り扱いを要します。空白キャラクタを含んだファイル名を処理させるには、ファイル名全体をダブルクォート文字"でくくらなければなりません。ワイルドカードが標準的用法に従って使えます。たとえば*.pdfは、所与のディレクトリ内でファイル名接尾辞.pdfを持つすべてのファイルを表します。システムによって、大文字小文字を区別するものとしないものがあることに注意しましょう(*.pdfが*.PDFと違ったり等)。またWindowsシステム群ではワイルドカードは、空白キャラクタを含むファイル名には効かないので注意して下さい。ワイルドカードはカレントディレクトリ内で評価され、検索パスディレクトリ内では評価されません。Windowsでは、すべてのファイル名オプションがUnicode文字列を受け入れます。たとえばこれは、エクスプローラからファイルをコマンドプロンプトウィンドウへドラッグした際に発生します。レスポンスファイルオプション群をコマンドラインで直接与える方法以外に、オプション群をレスポンスファイル内で与える方法もあります。レスポンスファイルの内容は、コマンドライン内で@filenameオプションが見つかった位置に挿入されます。レスポンスファイルは、オプション群と引数群を持った単純なテキストファイルです。これは以下の文法規則に従う必要があります:>オプション値群は空白文字、すなわちスペース・ラインフィード・リターン・タブのいずれかで区切る必要があります。>空白文字を含む値は、ダブルクォーテーションマーク"で囲む必要があります。>値の先頭と末尾のダブルクォーテーションマークは無視されます。>ダブルクォーテーションマークをリテラルに用いるためには、バックスラッシュでマスクして\"とする必要があります。>バックスラッシュキャラクタは、もう一個のバックスラッシュでマスクして\\とする必要があります。レスポンスファイルは入れ子にすることもできます。すなわち、@filename文法はそれ自体をレスポンスファイルで用いることもできます。レスポンスファイルは、ファイル名引数に対してUnicode文字列を持つこともできます。レスポンスファイルは、UTF-8・EBCDIC-UTF-8・UTF-16のいずれかの形式で符号20 2章: TETコマンドラインツール