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概要

TET5

5設定5.1暗号化PDFから内容を抽出PDFのセキュリティ機能PDF文書は、以下の保護機能を提供するパスワードセキュリティによって保護することができます:>ファイルを開いて閲覧するためにユーザパスワード(開くパスワードともいいます)が必要。>権限群やユーザ/マスタパスワードといったセキュリティ設定群のうちのいずれかを変更するためにマスタパスワード(所有者/権限パスワードともいいます)が必要。ユーザパスワードとマスタパスワードのあるファイルは、いずれかのパスワードを与えれば開いて閲覧できます。> PDF文書に対する印刷やテキスト抽出といった特定のアクションを権限設定が制限。>添付パスワードを与えて、文書自体の内容ではなくファイル添付だけを暗号化可能。PDF文書がこれらの保護機能のうちのいずれかを用いているとき、それは暗号化されます。文書のセキュリティ設定をAcrobatで表示または変更するには、「ファイル」→「プロパティ...」→「セキュリティ」→それぞれ「詳細を表示...」「設定を変更...」をクリックします。TETはPDF権限設定に従います。dumperサンプルで演示しているように、パスワードと権限設定を、pCOSパスencrypt/master・encrypt/user・encrypt/nocopy等で取得することができます。pCOSはpcosmode擬似オブジェクトも提供しており、これを用いると、特定の文書についてどの操作が許されているかを知ることができます。内容抽出ステータスデフォルトでは、文書をうまく開くことができたなら、TETによるテキストと画像の抽出は可能になります(TET_open_document( )のrequiredmodeオプションを与えた場合にはこの限りではありません)。nocopy権限設定によって、制限pCOSモードでの内容抽出が許されるか否かが決まります(フルpCOSモードでは内容抽出はつねに許されます)。以下の条件を用いれば、内容抽出が許されているかどうかを調べることができます:if ((int) tet.pcos_get_number(doc, "encrypt/nocopy") == 0){/*内容抽出は許されている*/}暗号化文書を処理する必要PDF権限設定は、文書作成者がその内容の作成者としての権利を強制することを支援し、PDF文書の利用者は、テキスト・画像内容を抽出する際にはその文書作成者の権利を尊重する必要があります。デフォルトでは、TETは制限モードで動作し、そのような暗号化文書からいかなる内容をも抽出することを拒否します。しかし、内容抽出はあらゆる場合においてただちに作成者の権利の侵害を構成するわけではありません。内容抽出が許容可能な状況として以下のような場合が挙げられます:>少量の内容を引用目的で抽出する場合(「フェアユース」)。>組織に出入りする文書の中に特定のキーワードがないかを調べたい(文書スクリーニング)かもしれません。それを超える内容の再利用は行いません。>文書作成者自身がマスタパスワードを紛失したかもしれません。5.1暗号化PDFから内容を抽出63