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概要

TET5

5.2リソース設定とファイル検索UPRファイルとリソースカテゴリ場合によってはTETは、エンコーディング定義やグリフ名マッピングテーブルといったリソースの場所を知って利用する必要があります。リソースの取り扱いをプラットフォームに依存せずかつカスタマイズ可能なものにするために、設定ファイルを与えてそこに利用可能なリソース群とそれぞれのディスクファイル名を記述することができます。静的な設定ファイルだけでなく、TET_set_option( )を用いてリソースを追加することにより動的な設定も行うことが可能です。設定ファイルに関しては、Unix PostScript Resource(UPR)というテキスト形式が用いられます。TETで用いられる形のUPRファイル形式を以下に説明します。TETは、表5.1に挙げるリソースカテゴリに対応しています。表5.1リソースカテゴリ(ファイル名はすべてUTF-8で指定する必要がある)カテゴリ形式1説明cmapキー=値CMapのリソース名とファイル名codelistキー=値コードリストのリソース名とファイル名encodingキー=値エンコーディングのリソース名とファイル名glyphlistキー=値グリフリストのリソース名とファイル名glyphmappingオプションリスト188ページの表10.9に従ってグリフマッピング方式を記述したオプションリスト。このリソースはTET_open_document( )内で評価され、その結果は、TET_open_document( )のオプションglyphmappingで指定されたマッピングの後に追加されます。hostfontキー=値埋め込まれていないフォントに対して用いるべきホストフォントリソースの名前(キーはPDFフォント名。値はUTF-8エンコーディングによるホストフォント名)fontoutlineキー=値埋め込まれていないフォントに対して用いるべきTrueTypeフォントまたはOpenTypeフォントのフォントとファイル名searchpath値データファイル群を含むディレクトリの相対パスまたは絶対パス1. UPR文法では等号「=」を名前と値の間に必要としますが、set_option( )でリソースを指定する際はこのキャラクタは必要なく、かつ入れてはいけません。UPRファイル形式PDFファイルは非常に簡単な構造を持ったテキストファイルであり、テキストエディタで書いたり自動的に生成させたりすることが容易にできます。まずはその文法について見てみましょう:> 1行に書けるのは最長255キャラクタまでです。>バックスラッシュ「\」は行末キャラクタをエスケープします。これは行を延長するのに使えます。>ピリオド「.」だけの行はセクションの終了を示します。>注釈行はパーセント「%」で始めることができ、行末で終了します。>空白は無視されます。ただしリソース名とファイル名の中の空白は無視されません。UPRファイルは以下の構成要素でできています:>ファイルを識別させるための魔法行。以下の形をとります。PS-Resources-1.05.2リソース設定とファイル検索65