ブックタイトルTET5
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TET5
6.3テキストカラーTET_get_char_info( )によって返されるテキストカラーIDを用いて、出力キャラクタに照応するグリフの塗り・描線色を取得することができます。これは、カラーIDに対して以下の値を返すTET_get_color_info( )を用いて実現できます。これらの値は、グリフの塗り色と描線色について別々に取得できます:> colorspaceidフィールドは、colorspaces[ ]擬似オブジェクト(pCOSパスリファレンス参照)内の色空間の添字を、あるいはそのグリフに色が適用されていない場合には-1を内容とします。> patternidフィールドは、patterns[ ]擬似オブジェクト(pCOSパスリファレンス参照)内のパターンの添字を、あるいはそのグリフにパターンが適用されていない場合には-1を内容とします。> components配列は、colorspaceidでレポートされた色空間の中で解釈される必要があるカラー値群を内容とします。> nフィールド(C・C++言語バインディングでのみ利用可能)は、componentsフィールド内の関連エントリの数を内容とします。glyphinfoミニサンプルは、TET_get_color_info( )によって提供されたカラー値群を解釈する方法と、pCOSを用いて取得された一般的色空間属性群を用いてこの情報を拡張する方法を演示しています。pCOSクックブックの中のcolorspaces・page_colorsトピックは、キャリブレーション済み色空間に対するWhitePointや、SeparationまたはDeviceN色空間の代替色空間など、色空間の詳細をさらに取得する方法を演示しています。袋文字テキスト、すなわちグリフの輪郭を描く(その内部を塗らずに)ことは、PDF文書ではめったに用いられません。多くの用途において、描線色情報は無視できるでしょう。また、パターンはテキストに対してめったに用いられません。テキストカラー取得は、下記の文書オプションを用いて無効化することもできます:engines={notextcolor}テキストカラーエンジンが無効化されている場合には、TET_char_infoのcoloridフィールドを使用してはいけません。なぜなら、意味ある値を内容としないからです。表6.1に、各種PDF色空間の概要を示します。特記なき限り、カラー値の範囲は0~1です。表6.1 PDF内の色空間色空間色要素の数注記デバイス色空間DeviceGrayDeviceRGBDeviceCMYK134デバイス色空間は広く知られていますが、デバイス依存ですので、信頼に足る色情報を表しません。CIEベース(デバイス独立)色空間ICCBased1・3・4のいずれかICCBased色空間は、グレースケール・RGB・CMYKいずれかのカラーのためのICCプロファイルによって定義されます。Lab3Lab色空間は、CIE 1976 L*a*b*空間によって定義されます。範囲0~100の明度値1個と、しばしば範囲-128~127のカラー値2個を必要とします。CalGrayCalRGB13キャリブレーション済み色空間は、WhitePointを定義し、オプショナルにBlackPointも定義します。現在めったに用いられません。なぜならICCBased色空間のほうが柔軟性が高いからです。84 6章:テキスト抽出